品川区都市整備推進担当部長との会談
令和5年8月7日 午前10時~11時、品川区役所議会棟6階第二委員会室に於いて、住み続けられるまちづくりをめざす品川区民の会と、品川区都市整備推進担当部長 有江誠剛氏との会談が行われました。

当日は私たち「めざす会」より3名、また所属団体より、武蔵小山の再開発から住民と職場を守る会、大崎西口駅前地区再開発を心配する会、戸越公園駅周辺 調和のとれた街並みを創生する会、東大井5丁目1~4番地区 再開発を心配する会、放射2号線を考える会、以上5団体代表の7名、更に区議会議員安藤たい作氏・区議会議員やなぎさわ聡氏、前区議会議員おくの晋治氏・前区議会議員田中さやか氏らが参加しました。
品川区内の再開発・道路問題の現状
1時間の制約のなか、各団体より地域の現状報告と要請事項の訴え、及び各地区から質問・要望書間を品川区有江部長に提出。各地区からの当日の意見陳述(抜粋)は以下の通り。
武蔵小山の再開発から住民と職場を守る会
ある地区住民からの手紙
「 私はどうしていいかわかりません 」
品川区長 森澤恭子 様
令和5年8月7日
住所 品川区小山 3-●-●-●●
氏名 ●●●子
私は、今再開発計画が進められている小山三丁目第一地区内の分譲マンションの区分所有者で、一人暮らしの生活をしている後期高齢者です。
2 年前に、突然再開発の知らせが郵便受けの中に入っていて驚いたのですが、説明会や準備組合設立総会の案内が次々に郵便受けに入ってくるようになり、訳も分からず会場に足を運び説明を聞きました。説明はタワーマンションの建設や回廊式の商業施設建設などで、私の余命からして10年先のことは自分には関係ないと思っていたのですが、最近は、マンションの室内調査や評価の為と称して、若い男性の事務局員が訪ねて来て室内の隅々まで隈なく写真を撮り、確認書に署名させられ押印するという事を知り合いの方から聞かされ、私のところにはいつ来るのかと思うと不安で心臓がドキドキして夜は不安で眠れなくなり、掛かりつけの先生にお願いして、睡眠薬を服用しています。
私は一生懸命働き、やっとのことで終の地としてアーケードの商店街があり、買い物に便利で生活費も安い武蔵小山を選びマンションを購入し、豊かではなくても人並みの幸せな生活をしてきました。
再開発がこのまま進めば、何の罪もない私たちの様な高齢者が強制的に武蔵小山から追い出されるという事を聞かされ、目の前が真っ暗になってしまいました。私は武蔵小山か ら追い出されたら野垂れ死にするしかありません。
3 日の東京新聞朝刊に、「誰もが生きがいを感じ、自分らしく暮らしていける品川を実現し、皆さまの声を区政に反映させるため」という森澤区長のアンケートを呼びかける紹介記事がありました。
森澤区長さん、再開発で追い出される余命少ない私の声は反映されるのでしょうか。どうすればよいのか教えてください。よろしくお願い申し上げます。そもそも再開発とは、誰が考えたものなのか?
「・・この訴え、これをお聞きいただければ、武蔵小山の現在の状態がどういう状態かということは改めて説明するまでもなく、お分かりいただけると思うんですが、そもそもの再開発とは、一体『誰』が考え出したものなのか、皆さんお解りになっていません。
・・建設委員会でも誰が発案したのかということを課長さんに質問をしまして、「10年ぐらい前から、まちづくり協議会とか、つくられてやってきているんですけれども、具体的な名前をこういう場でお答えするのは差し控えさせていただきます」ということで、課長さんは逃げてしまったわけですね。こういうことが、その理事者から答えられないということ自体が、私はどう考えても理解できないわけです。」個人情報保護と情報公開との厚い壁
「・・ELCジャパンという会社の会社概要なんですが、これはあの幸福の科学で大川隆法の4人の最高幹部を務めた細川勝由という人間の会社概要なんですけども、この武蔵小山の商店街もですね。もう10年以上前、18年前からこの細川勝由さんが出入りをして、この再開発の話、商店街の話をされているそうです。このELCジャパン。武蔵小山の第1地区開発、ここの事務局員として、この細川勝由という人は現在でも籍を置いておりますし、この人の片腕であった村田さん、この方が武蔵小山第1地区の事務局長、で働いておりました。品川区だけでも10件近く関わっているわけです。
それをどうしても品川区が答えられない、関わりが一切無いというふうなことを通されるのは、私はどうしても納得できないので、ぜひもう一度調べていただきたいということをお願いします。」
大崎西口駅前地区再開発を心配する会
再開発の理由がもし耐震にあるなら、耐震補強という道もあるのでは?
「・・10年ぐらい前からですね、再開発というような話が突然沸き起こりまして、再開発の理由がもし耐震にあるのならば、耐震補強という道もあるのではないかと、その方にお話ししたんですけれども、『いや再開発一択です』というような感じで全然耳を貸していただけませんでした。そのように住民が発言しているにもかかわらず着々とですね、再開発準備組合がなぜか出来上がりまして。
・・住民の方も考えてるのかなと思いましたけれども、数年前ですね、その計画の中に一棟案というものが出てきまして、非常にびっくりしたんです。オフィス一棟案ということで、完成図みたいなものを皆さん説明会で見させられまして「住民はどうしてしまうんですか?」と私その時も、その後いろいろな総会とか説明会でもずっと質問し続けてきたんですけれども、それには明確な答えはなく、『これは一つの案です』というような形でずっと進んできています。ごく少人数からなる準備組合が、460人に及ぶ権利者の運命を左右する。
「・・このごく少数で結成されている任意団体がですね、460人に及ぶ権利者の運命を左右する再開発計画を立てて我々に押しつけてきているように感じられ、これは非常に問題であると思っております。・・昨年7月10日の準備組合の総会に我々出席しまして、総会では、疑問を持つ人々つまり権利者とも話し合いをすることを条件にその年の事業計画などを条件つきで決議したんですけれども、全く形だけのものだった。昨年の条件付きの総会決議というものが、今年度の事業報告に書かれるべきなのに、全く触れられておりませんでした。私はちょっとその資料を見て唖然としてしまったんですけれども、非常に疑問を持っております。」
マンション建替えを支援する品川区の、マンション再生計画は反故に。
「・・品川区がマンションの修繕・改修・建替えなどを支援し、マンション居住が継続できるためのマンション再生計画を立てていただいていると思うんですが、再開発準備組合ではですね、先程も申しましたとおり、居住機能の一掃をめざして事務所商業一棟案の押しつけになっております。これはどういうことなんでしょうか。ニュー大崎マンションは、区分所有者の中で耐震診断を受けて自身の力で今後のマンションのあり方考えようという議論がありますのに、この外部の任意団体がですね、我々のマンションを潰して、一棟案を推進し、転出を迫っているのが現状でございます。再開発準備組合がただちにマンション再生計画の本来の目的に鑑みて、マンション再生への撹乱となる行為を止めるべきである、と思っております。」
戸越公園駅周辺 調和のとれた街並みを創生する会
大井町線の高架が旗印だった、まちづくり協議会
「・・部長さん宛にですね、嘆願書を今日提出してるので、それを全部読んでいただきたい。が、時間が迫っているということで、掻い摘んでお話ししたいところがあります。この嘆願理由の三行目の「戸越公園地域に『戸越公園駅周辺まちづくり協議会』が設立され、駅周辺の8町会と2商店会、東急電鉄、品川区も参加してまちづくりが進められています。」とある。このまちづくり協議会、10数年前に設立されたんですが、これは大井町線の高架を旗印に、まちづくり協議会を作るということでした。
駅周辺には6ヶ所の踏切があり大変危険で、ましてや特急が通るようになったんで、余計危険なので、あっこれはいいねっていうことでですね、近隣の8町会と商店会も手を挙げて、私は戸越五丁目なんですけど手を挙げて参加して作ったんです。
ところがこれが、大ウソだったんです!再開発をする地上げ屋グループなんです、これ。全くですね、昔のバブル以来の反社会勢力がやっていたことをこの協議会がやってるんですよ!我々は騙されたんですよ!」準備組合は関係ない!最初からあったタワーマンションの平面図
「・・ある時期ですね、高架・立体化やりましょうと、東急さんで。今から11年後かな、計画がもう出来上がったらしいです。ということで、高架を旗印にやったこのまちづくり協議会、もう一定の成果が出たので、解散すべきなんですよ。このことは8町会のうちの一つの戸越六丁目町会、町会長の柴さんっていう方、この柴さんという方は前に品川区の連合町会長もやった方なんですよ。その方ももうお前ら終わったんだから解散しろと、こういう考えを持っていました。・・まちづくり協議会とか羊の皮をかぶったような表面で、やっていることは地上げ屋です。先程かわいそうな話がありましたけどね、そうやって何10年も住んだ人を追い出しちゃうわけですよ。
・・準備組合なんてのはね、立ちあがろうが立ち上がるまいが、10何年も前にですね、コンサルなる人間が来てね、スライド見せられました。駅周辺がこう全部、もう3つも4つのタワマンを作る絵ができてる。『何やってるの?』と。人の土地に土足で入ってくるようなもんですよ。『それ誰が決めたの?』と。それもう10何年前ですよ。スライドを持ってきて、五丁目町会の理事会に。そんなこともありました。まぁいずれにしてもですね、とんでもないことが起こっています。」タワマン現場と「癌」
「・・駅前の19番地、今出来てるとこ、ほぼ完成が近い、あれが19番地。それは出来ちゃうからもうしょうがないでしょう。その真ん前が私の家なんですよ。私の4m先だったわけですよ解体から建設が。それで私と、右隣なりの〇〇さん左隣の〇〇さん、このお二人はちょうど2年前、亡くなったんだ。私は2年前、膵臓癌患ったんだ。で、私の家の店子が今、肺腺癌です。これは目の前がですね、全部アスベストだったんですよ、(アスベストの)解体があったんですよ。それが原因かどうか解りませんよ。でも振動と騒音と粉塵と、ものすごいストレスが掛かったわけですよ、私含めて。その二人は亡くなっちゃったんですよ。一緒にこの会をやっていたんですよ、我々の会を。亡くなるような年じゃないんです、70代なんです二人とも。一人はお医者さんなんですよ。私も2年前の7月に癌にかかって、一応今も経過観察やってますけど。うちの店子は、今肺腺癌ですよ。おかしいんじゃないかなと。人も死んじゃってるんです、相当なストレス、相当な振動・騒音。そんなこともありました。」
東大井5丁目1~4番地区 再開発を心配する会
再開発事業の中止を! 強行するなら断固反対!
「・・東大井五丁目では、まだ具体的な開発の計画はございません。しかし、35年前にですね一回、再開発の動きがあって、地元の住民の反対で頓挫した等の経緯がございました。
今回も地区住民の方のお声を聞きますと色々なお声が上がってきます。それを心配する会の方でまとめまして決議文、部長に提出させていただいております。内容としては、権利者の生活を不当に侵害する都市再開発事業の中止を要請する。もし都市再開発事業を強行するのであれば、これに断固反対する、という決議文を今日書かせていただいております。」汚くてめちゃめちゃでも残せ!
「・・東大井五丁目では、まだ具体的な開発の計画はございません。しかし、35年前にですね一回、再開発の動きがあって、地元の住民の反対で頓挫した等の経緯がございました。
今回も地区住民の方のお声を聞きますと色々なお声が上がってきます。それを心配する会の方でまとめまして決議文、部長に提出させていただいております。内容としては、権利者の生活を不当に侵害する都市再開発事業の中止を要請する。もし都市再開発事業を強行するのであれば、これに断固反対する、という決議文を今日書かせていただいております。」地域の住民に利益が無いなら、公共の福祉も何もない
「・・年老いた両親を抱えたりしてるかたは、もうそこでずっと住み続けて終わりたいっていう方が多いんですね。せめて両親だけはそこで終わらせてあげたいっていう方もいますので、そういうことも考えて、公共の利益というのであれば、まず住んでいる方・地権者・商売なさっている方、その方たちの保全を第一に考えた再開発をしていただきたいと思います。ここにビルが建つから出て行け、公共の利益といっても地域に住んでいる人に利益がなければ公共の利益も何も無いと思うんですね。ですから基本的に再開発っていうのは、私は人災だと思います。その当事者にとって。周りの人には解りません。そこを考えて、もっと地域に密着して、地域の意見を取り入れた開発を進めるようにしていただきたい。
はっきり言って開発には反対です。あまりにも住民や地権者をないがしろにするような今の再開発には、絶対、賛成することはできません。このことだけはどうぞよくお考えくださいませ。お願い申し上げます。」
放射2号線を考える会
事前の情報公開がなされない、それが一番の問題
「・・何よりも一番お伝えをしたいのは、やはりきちんとした事前の情報公開がなされていない。その情報がまた嘘の情報であるということが、稀にというかままある。変な話、騙してそこを開発していく、人の人生であるとか、居住権・財産権を奪っていくという、今のやり方の道路開発であるとか再開発に関しては、本当に人権にかかわってくる問題だというふうに私は考えています。何よりも今お住まいになっている品川区民の方たちの幸せを考えてまちづくり・道路計画等は進めていくのが、本来行政のあるべき姿だと私は思っています。
皆さんもそうだと思います。でも、今それができていないというのが現状です。何より早め早めの情報を公開してくださること、そして何よりそこに今住んでいる人たち、そこに集う人たち、関係する人たちの声をきちんと聞いて、拾い上げて、納得のできる「まちづくり」をしていただきたいというふうに思っています。」道路問題でも再開発問題でも、住民は終の住処を奪われる
「・・今お住まいの方たち、高齢者の方たちとても多いです。この日本が大変な時期を支えてくださった方たち、その方たちが終の住処を奪われるというのが、これは本当に私は問題だと思う!何よりも、区民の幸せのために行政というものがあるんだと思ってます。それができていないのが残念ながら今の状態です。
・・今のような状態では、単なる追い出し、今いる方たちを追い出して、新しくマンションに入れるようなパワーカップルが欲しい!そういうことではなく、本当に支えてくださった高齢者の方たちがきちんと、今住んでいるコミュニティーに囲まれて住むことができる、最後まで暮らし続けることができる、それが私は一番だというふうに思っています。是非そういった区民のためのまちづくりをしていただきたいと思います。よろしくお願いします。」
住み続けられるまちづくりをめざす品川区民の会
パルム駅前地区・駅前通り地区の区域内権利者の居住率・店舗移転率を公開せよ
「・・住み続けられるまちづくりを目指す品川区民の会としまして、今日書簡を提出させていただいてます。住み慣れた地域での生活が継続できるまちづくりを求める要請書ということで、今まで常日頃、めざす会に寄せられている、それをめざす会として纏めたのがこの1から4番までの項目です。1番では、区域内権利者の居住率や店舗移転率を明らかに〜と書いてあります。小山三丁目が今再開発事業ですが、その前、パルム駅前地区と駅前通りの二つの地区、これらの現状における再開発事業の評価はどうなんだと、もう既に立ち上がっている再開発事業がどうだったんだってことが、次に控えている再開発地区の人たちが、再開発に賛同、もしくは賛同できない、その重要な判断のファクターになるだろう。それを教えてくれということです。」大崎西口駅前、小山三丁目第一・第二地区、そして戸越公園駅周辺再開発における
再開発準備組合結成に至るまちづくり協議会のメンバーと選出方法を公開せよ
「・・2番目では、これは総括的になっています。大崎それから小山三丁目、戸越公園、先程戸越からの訴えもありましたけど、再開発準備組合結成に至るまちづくり協議会のメンバーと選出方法。つまり、ここら辺が地元の住民と乖離した形で行われているんじゃないか、それを品川区、行政側としては、把握しているんだったら教えていただきたいという質問になってます。」補助29号道路開発および沿道再開発事業を直ちに見直し、地域住民の合意形成をはかる住民主導のまちづくりを
「・・3番目は29号線、つまり道路事業に関して、今、再開発事業といわゆる「込み」で進められようとして、道路事業よりも再開発事業が見切り発車でどんどん進んでいくような形になっている。つまり、地域住民の合意形成を図るという部分では、道路事業だったのか再開発事業だったのか、住民はもうわけがわからない状態なのに、どんどんどんどん計画だけが進められているという感を否めない。住民主導のまちづくりを改めてここでお願いしたいと。」高層ビルの総量規制を!
「・・最後は、これはめざす会としての統一見解ということで、タワーマンション、ちょっと今つくりすぎなんじゃないですかと。確か今までにもう400棟を超えて、500棟に迫る高層建築ができて、今後も100棟近く予定がされているかと思います。さすがに東京都でも、ちょっとつくりすぎではないのかというようなことがここに提議されています。めざす会からの要請書については、回答を求めている部分がこの4カ所についてございますので、お忙しいところなんですけれども、回答につきましては8月中ぐらいをもって、いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます。」
部長との質疑応答
会談後半は参加者による自由討論(30分)
会談の後半は、参加者からの質疑に有江部長が直接回答する時間に充てられました。ここからは、各人の発言をニュアンスを含め詳細にお伝えするため、抜粋・要約はいたしません。下記のリンクに当日の発言全文を収録しましたのでご参照ください。
8月7日のレジメおよび発言録
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